【手がうまく動かない…】その症状、放っておいて大丈夫?考えられる病気と原因を解説

【手がうまく動かない…】その症状、放っておいて大丈夫?考えられる病気と原因を解説


日常生活の中で「手が動かしづらい」「力が入らない」といった症状を感じたことはありませんか?
手はとても繊細な構造をしており、動きが悪くなる原因は神経・筋肉・関節など多岐にわたります

今回は、「手がうまく動かない」と感じたときに考えられる主な病気や原因について、わかりやすく解説します。


●手がうまく動かせないとは?どんな状態?

「うまく動かせない」という表現にはさまざまな状態が含まれます。

・手を思ったように動かせない
・細かい動き(ボタン留め、箸を使うなど)ができない
・力が入らない、握力が低下した
・しびれとともに動きにくさがある
・意識せず手が勝手に動いてしまう(振戦など)

このような症状がみられる場合、単なる疲労ではない可能性もあります。


●考えられる主な原因・病気

◎1.神経に関係する原因

手の動きには脳・脊髄・末梢神経が密接に関係しています。これらに障害があると、運動機能に影響が出ます。

脳梗塞・脳出血
 →突然手に力が入らない、感覚がないなどの症状。片側に出るのが特徴。

頸椎症性脊髄症
 →首の骨の変形により脊髄が圧迫される。手のしびれ・動きづらさが徐々に進行。

手根管症候群
 →正中神経が手首で圧迫される。親指〜中指にしびれ、ボタンが留めづらくなることも。

尺骨神経麻痺・橈骨神経麻痺
 →肘や腕の圧迫で神経が障害されると、指がうまく動かない、手首が下がるなどの症状。


◎2.筋肉や関節に関係する原因

神経ではなく、筋肉や腱・関節の障害が原因の場合もあります。

腱鞘炎(けんしょうえん)
 →親指の付け根などが腫れて動かしづらい。使いすぎが主な原因。

関節リウマチ
 →免疫の異常により関節が炎症を起こし、手指が変形・運動障害が起きる。

骨折や捻挫の後遺症
 →痛みをかばって動かさなかった結果、可動域が狭くなることも。


◎3.脳や神経系の病気(進行性)

パーキンソン病
 →手が震える・動きがぎこちないなど。進行性の神経疾患。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)
 →徐々に筋力が低下し、手の細かい動きが難しくなる。

多発性硬化症(MS)・ギラン・バレー症候群
 →自己免疫が関与する神経の病気。しびれや筋力低下など多彩な症状が出る。


●受診の目安と注意点

手がうまく動かせない症状がある場合、以下のようなケースでは早めの受診が勧められます。

・症状が急に現れた、または急激に悪化した
・左右差がある(片側だけ動かない)
・しびれや感覚障害を伴っている
・日常生活に支障が出ている
・原因不明の手の震えやこわばりがある


●整骨院・鍼灸院でできる対応

整骨院や鍼灸院では、明らかな神経疾患や緊急性の高いもの以外に対して以下のようなサポートが可能です。

・筋肉・腱の炎症や使いすぎの評価とケア
・姿勢や神経圧迫の評価(頸椎まわりなど)
・リハビリ指導やセルフケア方法の提案
・必要に応じて医療機関への紹介


◎まとめ

手がうまく動かないという症状の背後には、さまざまな原因が隠れている可能性があります。
「疲れかな?」と思っていた症状が、実は重大な疾患のサインだったというケースもあります。

少しでも違和感を覚えたら、まずは専門家に相談することが大切です。

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