
こんな症状はありませんか?
・肘の外側がじんわり痛む
・ペットボトルのふたを開けると痛みを感じる
・ドアノブを回すと肘が痛む
・重いものを持つと痛みが増す
・マウスを使う作業や筆記で肘の違和感が続く
・痛みが徐々に強くなり、日常動作がつらくなってきた
その症状…「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」かもしれません。
◎テニス肘とは?
テニス肘は、肘の外側にある腱や筋肉に過度な負担がかかることで生じる炎症や損傷の総称です。「テニス」という名前がついていますが、実際にはテニスだけでなく、繰り返しの動作を伴うスポーツや日常生活の作業でも発症します。30代後半から50代後半にかけて多く見られ、男女問わず発症する可能性があります。
◎原因
テニス肘の主な原因は、前腕の筋肉や腱に繰り返し加わる負担です。特に、以下のような動作がリスクを高めます。
・テニスのバックハンドストローク
・ドアノブをひねる動作
・ペンキ塗りやハサミを使う作業
・パソコンのマウス操作やキーボード入力
・重い荷物を運ぶ、肉を切る、ボルトを締める
これらの動作を繰り返すことで、肘の外側に微細な損傷が蓄積され、やがて炎症や痛みが生じます。
◎症状
テニス肘の症状は、初めは軽い違和感から始まり、徐々に痛みが強くなるケースが多いです。具体的には以下のような症状があります。
・肘の外側に集中する痛み
・痛みが前腕や手首に広がることもある
・物を握ったり、ねじる動作で痛みが増す
・肘の外側を押すと痛みが強くなる
・症状が数週間から数か月続く場合も
◎予防とセルフケア
テニス肘を予防するためには、肘への負担を軽減し、日常的にケアすることが大切です。以下のポイントを意識しましょう。
・作業姿勢を見直す
長時間同じ動作を繰り返さないように心がけ、適度に休憩をとりましょう。
・前腕の筋肉をストレッチする
前腕の筋肉を伸ばすストレッチを日常に取り入れることで、筋肉の柔軟性を保ちます。
・適切なサポーターを使用する
テニス肘専用のサポーター(エルボーバンド)を使うことで、肘への負担を軽減できます。
・重いものを持つ際は注意する
肘や腕だけでなく体全体を使うようにして、負担を分散させましょう。
手のひらを下に向けて物をつかむと肘の外側に負担が強くなります。可能であれば手のひらを上に向けて持ち上げるようにしましょう。
◎治療について
テニス肘の症状が強い場合やセルフケアで改善が見られない場合は、専門的な治療が必要です。当院では以下のようなアプローチを行っています。
・手首や肘周辺のストレッチやマッサージ
・手や肘だけでなく全身の筋肉や関節のバランスを整える整体
・症状に応じた運動指導やストレッチ指導
・日常動作の改善やアドバイス
症状が悪化する前に、適切なケアを受けることが大切です。当院では患者様一人ひとりの症状に合わせた施術を行い、早期の回復をサポートします。
◎お気軽にご相談ください
テニス肘は、放置しておくと慢性的な痛みに発展する可能性があります。早めに適切な対処を行うことで、日常生活を快適に過ごすことができます。肘の痛みや違和感でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。